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co-en ヒト語り vol.6 -[コワーキング・運営]つくばまちなかデザイン

はたらく、遊ぶ、集まる、など様々な使い方ができるco-en。

これまでco-enではどんな活動が行われているのか、利用者の皆様へのインタビューを通してお届けしてきました。

第6回となる今回はco-enを運営するつくばまちなかデザイン株式会社・仲田さんにお話を伺いました。ホームページの情報だけでは読み取れない、実際のco-enの様子についてお届けします!

目次

・まちづくりの中のコワーキングスペース

・実際のコワーキングスペースの様子は…

・コワーキングだけではない、誰でも参加できるco-en

・縦にも横にも拡大していくco-en

 

まちづくりの中のコワーキングスペース

ー 仕事内容を教えてください。

まず、私が所属するつくばまちなかデザイン株式会社、通称「つくまち」は名前からもわかる通り、まちづくりの会社です。つくばセンタービル1階にあるco-enは、つくまちの大きな業務です。つくばセンター広場でイベントを行う際にも拠点となるco-enはつくばのまちづくりにおいて、とても重要な役割を担っています。つくば駅周辺やつくば市内、今後はさらに多くの施設と連携し、「まちなかの人と人、コトとコトをつなげるプラットフォーム」の核として、やりたいことを応援しあう場所になれたらいいなと思っています。

 

co-enに関しては、スタッフが常駐しないタイプのコワーキングスペースですが、つくまち事務所がco-en内にあるため、現場で一件一件、利用者のご要望にフレキシブルに応えながら、業務を行っています。

特に私はco-en利用者の方に快適に利用していただくための日常的な業務や、持続可能な場所であり続けるために新しい方が入ってきやすい環境をつくる等の業務を行っています。わかりやすいもので言うと、コワーキングスペースの利用者同士、さらにco-enスタッフとの交流を生む目的で、無料でコーヒーを配るイベントや夜食を作るイベントを行っています。入社して2年が経つので、だいぶ私の顔を覚えていただいたと感じています。

また、一緒にco-en業務を担当している武田は、co-enやつくばの魅力を発信するためのイベント支援・企画を行っています。利用者向けの業務と、対外的な業務、この2つの軸があってco-enは成り立っています。

 

ー co-en業務の中で力を入れていることはありますか?

一番は利用者の方からの意見を積極的に取り入れることを大切にしています。

ドロップインで利用いただいた方にはアンケートをとっていたり、月額会員さんには先ほどご説明したコーヒー会や夜食会、日常での会話の中で困り事を把握できるよう心がけています。今年度からco-en公式LINEを導入しましたので、ぜひ気軽にご相談いただければと思います。

他にも、当たり前ではありますが施設の清掃に力を入れるようにしています。co-enはリノベーションによってできた施設のため、古い部分と新しい部分が共存しています。この特徴を生かすためにも、特に清掃を念入りに行なっています。

 

実際のコワーキングスペースの様子は…

ー co-en co-workingにはどんな方がいらっしゃいますか?

非常に幅広い方にコワーキングスペースを利用いただいています。

サテライトオフィスとして利用される方、ここを会社の拠点として事業をされる方など、経営者、個人事業主、フリーランスなど個人で仕事をされている人が多いですね。

他にも、大学教授やウェブデザイナー、建築士、さらに高校生を中心とした学生さんも多くいらっしゃいます。

 

ー コワーキングスペースに学生さんがいらっしゃるのはなぜでしょうか。

つくばでは勉強ができるフリースペースが人気であることや、塾に通わずとも勉強ができる場所を探している方が多いと感じます。実際に利用されている方からは、『社会人の方と同じ環境で取り組むことで、いつもの友達といる環境とは違った姿勢で取り組むことができるので集中しやすい』といった声を聞きます。

受験期には、社会人の会員さんから学生のみなさんにちょっとした差し入れが置かれている場面なども見受けられ、あたたかな気持ちが学生さんの力になっているのではないかと感じています。

他にも、自習をしている中学生の方、自身の進学のために勉強されている方、オンライン講義やリモートワークをする大学生などにも利用いただいています。

 

ー co-enの環境や雰囲気はどのような感じでしょうか。

前提として、co-enは「交流拠点」としても設計しているためイベントが頻繁に開催されます。実際見ていただくと分かりますが、一般の方が通れる廊下と壁がなく開放的な空間となっています。コワーキングスペースで作業をしている方が偶然知人を見つければ、その場で立ち話が始まることもあります。

図書館のような静寂はありませんが、月額会員の入会時にそのことをお伝えしていることもあり、大きなトラブルは現状ありません。

また、コワーキングスペースは全てのエリアでオンライン会議OKとしていますが、大事な会議などは一人用個室(box席)や貸会議室(meeting)を推奨しています。

 

コワーキングだけではない、誰でも参加できるco-en

ー co-enでのイベントはどのようなものですか?

co-enでは毎月1回、自主企画イベントを行っています。これはco-en会員でなくとも参加できるもので、今月は昨年に引き続き餅つきイベントを開催しました。

餅つきや書き初めなど、ご家庭ではなかなか体験し難い分野ということで親子を中心に、大変好評でした。

自主企画イベントの他にも、しびっくパワーの皆様に委託して、暮らしの中で感じるまちなかの課題やまちなかで活躍する企業が抱く課題をテーマにしながら、市民の皆様のアイディアで解決策を描いていくアイディアソン『ツクバマチナカソン』を開催しています。職業や年齢の異なる参加者で、実際のまちづくりについて議論しています。

また、子連れヨガや絵本いけばな教室、キャンドルヨガなど定期的にco-enのイベントスペースを活用いただいています。子連れの方や専業主婦の方に向けても、幅広い方が楽しめるイベントを常時開催しておりますので、ぜひ一度ご参加いただけると嬉しいです!

そして、自身で何かチャレンジをしてみたいという方に向けてもシェアキッチンやイベントスペースなどを貸し出し、伴走する形でサポートしております。金銭面や運営面など不安な要素がある場合も、柔軟に対応いたしますのでぜひご相談ください。

つくばセンター広場やペデストリアンデッキでイベントを開催している時は、市内外から多くの方々が来てくれる日なので、co-enもより一層盛り上がります。つくばの中心にあるco-enの特徴を活かしてぜひ一緒に盛り上げていけたらと思います。

 

縦にも横にも拡大していくco-en

ー 今後co-enをどうしていきたいですか

今後、つくばセンタービル4階のリニューアルを予定しています。4階はシェアオフィスとして、オフィスや事務所を構えたい方に向けたスペースとなる予定ですが、この工事と並行して現在運用しているコワーキングスペースを拡張する予定です。新たに拡張するエリアの中には、周りの音が入りにくいようなスペースを設けて、集中できる空間を新設しようと考えています。静かな環境で勉強したい学生さんや、サテライトの書斎としての利用をされたい方など、ぜひ集中エリアも併せてご利用いただければと思います。

また今後は、より会員さんのスキルや得意分野、専門領域等をco-enスタッフが把握し、人と人を繋げられるようにしていきたいです。現在、顔馴染みの関係は構築されているものの双方のビジネスに繋がる例は少ないため、この点についてぜひ挑戦していきたいと思います。