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ようこそ、骨と標本の世界へ —『AnotherWorld』イベントレポート
研究者、技術者、アーティスト、クリエイターといった各分野のプロフェッショナルたちの世界を一緒に覗いていく体験型イベント『Another World』。
11月5日(日)は、古生物学者で地球科学可視化技術研究所の所長 芝原 暁彦さんと一緒に、つくばセンター広場を舞台に、7000年前、1億年前….時間をどんどんさかのぼりながら、その時代の地形や生き物たちを探りながら、自分の手で復活させた(描いた)絶滅した生き物をAR化し、芝原先生と一緒に生き物をセンター広場に配置しながら、つくばセンターにロストワールドパークをつくっていきました!本記事では、イベント当日の様子をレポートしていきます。
ーText 武田真梨子(つくばまちなかデザイン)
会場に入ると、見慣れない骨がたくさん..!
12月のクリスマスを翌週に控えた日曜日。
冬らしいカラッと晴れた天気のなか、参加者たちが続々と会場に集合。出迎えたのは、いろいろな動物たちの頭蓋骨の数々…
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ハットにマント姿で出迎えてくれたのは、本日の講師である路上博物館の館長 森 健人さん。
「みんなが見たことのある動物の骨もあるよ!」
という問いかけに、見慣れない骨の姿になった動物たちの標本を手にとりながら、一体なんの骨なんだろう?と予想をする参加者たち。
骨から分かる動物の身体のこと!
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「この動物は見たことあるかな?」
まずは私たちが「いつも見ている動物の姿(骨じゃない姿)」を見ながら、動物を当てていきます。ライオン、キリン、ゾウ、クジラ…などなど、見慣れた動物たちの姿に、みんな即答を決め込みます。
「では今度は骨から動物を当ててみてね!」
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これは思った以上に難しく、骨の姿で動物を見たことがないこともあり、なかなか即答ができません…。
「骨を見ると草食か肉食かが分かるよ」
草を食べる草食動物は草を擦り潰すために左右に顎がズレるように動きますが、一方の肉食動物は、肉を髪千切れるようにハサミのようにしっかり上下方向に顎が動きます。
その生き物の食べているもの、環境との関わり方など、骨を観察するだけでも、たくさんの情報が手に入ることがわかりました!
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また自分の顔を触りながら、骨と身体の関係を探る方法も。
「一番身近な動物は自分自身。自分の顔を触りながら、骨との関係を調べてみよう!」
自分の顔を触りながら骨と他の身体の関係を確かめていくと、
目は頬骨の上についていること
頬骨の先に耳の穴がついていること
頬骨の上には窪み(凹み)がありそこには顎を動かすための大きな筋肉がついていること..
などなど、骨と身体の関係性がわかるようになっていきます。
森さんのオリジナルグッズ立体標本をつくろう!
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通常の図鑑では2Dで動物を表しますが、この立体標本は上下左右の角度で骨を見ることができるので、より立体的に生き物の骨をイメージしながら観察することができます。
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「どこに目があるか分かるかな?目の位置を標本に描いてみよう!」
最初はわからなかった骨の見方をマスターしたおかげで、どの部分に目や鼻がついているのかがわかるようになりました。
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きっとみんなが次に動物園に行った時には、動物の骨格までイメージできるような感覚が、この短時間で身についたのではないでしょうか!?